人の死には、大事なイベントの一つである。
私の大好きな映画の一つであるキングスマンでも、コリン・ファース演じるスパイであるハーリー・ハットが「紳士の名前が新聞に載ってもいい日は、生まれた日、結婚した日そして死んだ日の三回のみである」(A gentleman’s name should appear in the newspaper only three times: When he’s born, when he marries, and when he dies.)と述べている。そのうち、「死」には相続としてその財産分配方法等に法律が関連するのである。
ということで、(キングスマンの映画は英国スパイで、リオデジャネイロのシーンは出てくるものの、ブラジルにはほとんど関係ないが…)ここではブラジルの相続について触れてみたいと思う。なお、相続の問題といっても、個人企業がまだまだ多いブラジルではM&Aの文脈でもよく問題になる。当該保有している持分等が両親からの相続による取得だったものの、当該相続手続が適切に行われていなかったといった具合にだ。ということで、企業法務のことを中心に記載しているこのブログだが、相続についても触れていこう。食わず嫌いせずに。